ロリィタを着始めた頃の私は、「似合ってない」と思うたびに鏡の前で固まっていた。
でもそれは、才能とかセンスの問題じゃなかったんだよね。
ただ、何も“知らなかった”だけだった。
最初は本当に全部が手探りで、お化粧もヘアアレンジも、自分なりにやっては「これじゃない…」と落ち込んでいた。
でも、ロリィタの装いで外に出るなら、ちゃんと「素敵な私」でいたいと思ったの。
その気持ちが小さな火みたいに灯って、少しずつ練習するようになった。
メイクの仕方を動画で見て、真似してみて、また別のやり方を試してみたり。
ヘアアレンジも、何度も失敗しては自分の髪質との相性を探したり。
姿勢ひとつで印象が変わるって気づいて、鏡の前で肩を開く練習をしたこともある。
そういう、地味で小さな積み重ねを続けていたらね──
ある日ふと、「あれ? 今日の私、いい感じじゃない?」って思えた瞬間があった。
誰かに褒められたからじゃなくて、
“私が”「うん、いいじゃん」と思えた。
この「自分がそう思えた」という実感は、本当に大きかった。
努力した分だけ、少しずつ“似合うようになっていく”んだって、そこで初めて理解できたから。
ロリィタの装いって、不思議なんだよね。
練習すればするほど、自信が育つ。
自信が育つと、さらに装いが整っていく。
私は特別じゃないし、すごい才能があったわけでもない。
ただ、好きな装いのために、小さな練習を続けただけ。
その積み重ねが、鏡の中の私を少しずつ整えてくれた。
そうして、“似合うかどうか”じゃなくて“好きと思えるかどうか”を軸にした自分に変わっていったんだ。



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