「初心者じゃなくなりたい」と思ったことは、一度もありません。
それどころじゃなかった、というのが正直なところです。
ロリィタの装いをすること自体が、私にとっては精一杯の背伸びでした。
今の自分で着ていいのか、浮いていないか、変じゃないか。
そんなことを考えながら身支度をするだけで精一杯で、
「いつかは脱初心者に」なんて、未来を思い描く余裕はなかったと思います。
ただ必死に、今を生きていました。
「自分はたぶん、初心者じゃなくならない」
そう感じるようになったのは、このサイトを作り始めた頃です。
でもそれは、諦めでも悲しさでもありませんでした。
むしろ、すとんと腑に落ちる感覚でした。
私がやりたいのは、ロリィタが好きなのに、一歩を踏み出せずにいる人に寄り添うこと。
だったら、経験や知識が増えても、マインドは初心者のままのほうがいいんじゃないか。
そんなふうに思ったんです。
むしろそのほうが、見える景色が多い気がしました。
初心者であり続けることは、弱さじゃない。
私にとっては、それは立ち位置の選択でした。
「初心者」と「脱初心者」の違いって、何だろう。
着てきた年数なのか、知っている知識の量なのか、
それとも、誰かから認められたかどうかなのか。
考えれば考えるほど、どれも決定打にはならなくて、
行き着いたのは、とてもシンプルな答えでした。
それは、経験や年数じゃなくて、マインドの問題なんじゃないか、ということ。
そう考えたとき、私は気づいたんです。
どれだけ時間を重ねても、どれだけ知識が増えても、
私はきっと「初心者のマインド」から抜け出せない。
でも、それでいいんだ、と。
初心者のままだったら、ロリィタをやめなきゃいけない?
そんなことはありません。
初心者でいることが、不正解なわけじゃない。
「着たいから着る」
それだけでいい。
好きなものを着て、
素敵な自分にときめいて、
それがちゃんと叶っているなら。
自分で自分を初心者だと思っていたって、何の問題もないと思うんです。
もし誰かに「ずっと初心者だね」と言われたら、
私はたぶん少し笑って、「そうなんだよねぇ」と答えると思います。
でもその言葉に、マイナスの感情が含まれていたら、
その人とは少し距離を置くかもしれません。
その人にとって「初心者」という言葉がネガティブなら、
私とは大切にしている価値観が違うだけ。
戦う必要も、否定する必要もなくて、
ただ、自然に離れていけばいい。
私は、ロリィタへ一歩踏み出したばかりの初心者を、
大切にしたいから。
初心者だろうが、脱初心者だろうが、
結局、変わらないことがあります。
それは、「着たいから着る」ということ。
好きなものを着て、素敵な自分にときめくこと。
もし今、一歩を踏み出すことに躊躇している人がいるなら、
これだけは伝えたい。
初心者でいい。
その一歩を踏み出したあなたは、もう十分だよ。


コメント