服を選ぶとき、誰かの顔が浮かぶ瞬間ってありますよね。
「これを着て行ったら、あの人はどう思うかな」って。
冠婚葬祭みたいに“誰かのため”の装いが求められる場もあるし、
大切な人と会うときはその人の価値観に寄り添うことも、思いやりだと思います。
でも、なんでもない日。
誰にも会わない日。
そんなときまで、誰かの目線で選んだ服ばかりじゃ、もったいない。
私は、自分のために装っていたいです。
そうすることで、自分のことを少しだけ好きになれる気がするから。
装いって、自己表現であり、自己肯定だと思っています。
「私が好きなものはこれです」って、声に出さなくても伝わる表現。
そして、その好きなものを選んだ自分を受け入れること。
つまりそれって、自分を愛するってことだと思うんです。
誰かのための装いは、「どう見られるか」が軸になる。
でも、自分のための装いは、「自分がどう在りたいか」が軸になる。
その差って、すごく大きい。
たとえば、朝、クローゼットの前で少し迷って。
でも「今日はこれが着たいな」って思った服を着られた日って、
なんだか心がちょっと強くなれる。
少なくとも私は、そう。
もちろん、自分を愛することって難しい。
私だって、完璧になんてできていないです。
でも、たとえば家の中だけでもいい。
好きな服、好きな色、好きな素材。
自分が「心地いい」と思えるものに身を包んでみる。
それだけでも、自分に少しやさしくなれるんじゃないかなって思うんです。
私にとって、装うことは「私はここにいる」と自分に伝えるようなもの。
そして、「それでいいんだよ」と、自分に言ってあげるようなもの。
自分のために装う日を、どうか大切にできますように。
それがきっと、あなた自身を大切にすることにつながっていくから。


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