まだ見ぬ声に、負けない私でいたい

「ロリィタ姿で外に出たとき、怖い思いをしたことないですか?」
そう尋ねられたら、私はきっと少し笑って、こう答える。

「まだ“怖い”と思ったことはないんです。たぶん、運がいいんでしょうね。」

実際、私はこれまで、心ない言葉をかけられた経験がない。
もしかすると、音楽を聴きながら目的地まで歩いているから、
耳に入っていないだけかもしれない。
でも、それはたぶん、
ロリィタという文化をここまで育ててくれた先人たちのおかげなんだと思ってる。

だからこそ、私は思うんだ。
今こうしてロリィタで街を歩けていることは、当たり前じゃない。
誰かが積み上げてくれた安心の上に、私は立ってる。

でもね、それでもやっぱり、「ふとした瞬間にうつむきたくなること」って、ある。
ガラスに映った自分の姿を見て、ちょっとだけ不安になったり、
笑い声が聞こえてきて、自分のことじゃないとわかっていても胸がきゅっとなったり。

そんなとき、私は音楽の力を借りる。
耳に残ってる歌詞を思い出すの。

──自分を肯定してくれる、あの感じ。あれを思い出すと、スッと背中が伸びる。

とある漫画の台詞も、よく胸の中で唱えてる。
「私もかわいい、みんなもかわいい。これで平和。」
この世界、これでよくない?って。

ロリィタな私は、誰かに否定されるものじゃない。
誰かを否定するものでもない。

お気に入りの服を着て、それに合うように髪型を整えて、丁寧にお化粧をする。
最後に鏡を見て「よし!」って思って、私は外に出る。
その瞬間の私が、一番私らしくて、誇らしい。

まだ、辛い場面に出会っていない私だけど、
もし何かがあっても、それを受け止められるだけの覚悟を持っているつもり。

私は、まだ見ぬ誰かの声に負けない私でいたい。
今日も、堂々と歩く。
私の好きに、責任を持って。

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